ウィッグ選びで「サイズ」はとても重要です。大きすぎれば動くたびにずれてしまい、小さすぎれば締め付けで頭痛の原因にもなります。編集部のウィッグ利用者からも既製品を選ぶ際は、大きさや選び方が分からずに不安だったという声もありました。

この記事では、ウィッグのサイズ規格の読み方からフィット感の確認ポイント、アジャスターでの調整方法まで、実際に選ぶ場面で必要な基本情報を整理しました。

この記事でわかること

  • ウィッグのサイズ規格(フリーサイズ・S/M/L)の目安
  • 自分の頭囲とウィッグサイズの照合方法
  • フィット感を確認する5つのチェックポイント
  • アジャスターで微調整する方法
  • サイズが合わないと感じたときの対処法

ウィッグのサイズ規格を知ろう

ウィッグのサイズ選び:フィット感チェックのポイントと失敗しない方法

国内で販売されているウィッグには、大きく分けて「フリーサイズ」と「S/M/Lのサイズ展開」の2種類があります。オーダーメイドであれば自分にぴったりと合ったサイズで作ることができますが、既製品から選ぶ場合は選択肢から選ぶことになります。

フリーサイズとは

フリーサイズは、頭囲約54〜59cmを対象としたウィッグです。多くのウィッグがこの規格で作られており、後述するアジャスター(調整ベルト)で細かく調整します。国内で流通するウィッグの大半がフリーサイズのため、まずは自分の頭囲がこの範囲内かどうかを確認するのが出発点です。

S/M/Lサイズのウィッグ

一部のブランドや医療用ウィッグでは、S・M・Lでサイズが分かれています。目安は以下のとおりです。

サイズ 頭囲の目安
S 52〜54cm程度
M 55〜57cm程度(最も一般的)
L 58〜60cm程度

自分の頭囲がMとLの境界付近(57〜58cm)なら、まずMを試してアジャスターで緩めに調整するか、Lでアジャスターを締めるかを試着で判断するのが確実です。頭囲の正しい測り方については「ウィッグのサイズの測り方」で詳しく解説しています。

フィット感を確認する5つのポイント

ウィッグのサイズ選び:フィット感チェックのポイントと失敗しない方法

サイズが合っているかどうかは、数字だけでは判断できません。以下の5点を実際に装着して確認しましょう。

1. 締め付け感

装着直後に頭全体がやや締まる感覚は正常です。ただし、「痛い」「圧迫感が強い」と感じる場合はサイズが小さいか、アジャスターを締めすぎています。長時間(2〜3時間以上)着用したとき頭痛が起きるなら、フィットが合っていないサインです。

2. 生え際の位置

ウィッグの前縁が、自分の自然な生え際の位置に重なっているかを確認します。高すぎる(おでこが広く見える)・低すぎる(眉に近い)どちらも不自然に見えます。目安は、自然な生え際から0〜1cmの位置です。

3. 耳の位置

ウィッグの耳カット部分(耳の周りの切り込み)が、実際の耳の位置に合っているかを確認します。前後にずれているとシルエット全体が不自然になります。

4. 後頭部のフィット

後頭部にウィッグが密着しているかを手で押さえて確認します。浮きや大きな隙間がある場合、動いたときにずれやすくなります。

5. 動いたときのずれ

首を左右・下に向けたり、軽く歩いたりして、ウィッグが大きくずれないかを確認します。多少の動きでは問題ありませんが、前後に5cm以上動くようであればサイズまたは固定方法を見直す必要があります。

アジャスターで微調整する方法

ウィッグのサイズ選び:フィット感チェックのポイントと失敗しない方法

多くのウィッグには、後頭部にアジャスター(調整ベルト)が付いています。マジックテープ(ベルクロ)式が一般的で、2〜3cmの範囲で頭囲を調整できます。

アジャスターの使い方

1. ウィッグを装着する前に、まずアジャスターを最も緩い状態にする
2. ウィッグをかぶり、生え際・耳の位置を合わせる
3. 後頭部にフィットしているか確認し、浮きがあればアジャスターを少しずつ締める
4. 締めすぎず、頭を動かしても大きくずれない状態で止める

アジャスターの調整幅を超えて「それでも大きい」「それでも小さい」と感じる場合は、サイズ自体が合っていない可能性があります。

アジャスターがないウィッグの場合

フルレースウィッグなど、一部の高級ウィッグはアジャスターがなく、テープや接着剤で固定するタイプがあります。このタイプはサイズが合っていることが前提になるため、購入前の採寸と試着がとくに重要です。

サイズが合わないと感じたときの対処法

試着してみて「少し大きい」「少し小さい」と感じた場合の対処法を紹介します。

ウィッグが大きいとき

  • アジャスターを最大まで締める
  • それでも大きい場合、薄手のウィッグネット(インナーネット)を装着してからウィッグをかぶると、ネットの厚み分だけフィットが改善することがあります
  • それ以上は素直にサイズダウンを検討する

ウィッグが小さい・きついとき

  • 素材がスパンデックス(伸縮素材)混合の場合、装着を繰り返すうちに少し馴染んで楽になることがあります
  • それ以上は無理に引き伸ばさず、サイズアップを検討する。無理な装着はベース素材の破損・縫い目のほつれにつながります

医療用ウィッグの場合

抗がん剤治療中は、体のむくみや体重変化によって頭囲が変動することがあります。アジャスター幅が広いタイプ、または伸縮性の高いベース素材のウィッグを選ぶと、治療の経過に合わせて長く使えます。

まとめ

ウィッグのサイズ選びで確認すべきポイントをまとめます。

  • フリーサイズ(頭囲54〜59cm対応)が主流。S/M/Lがある場合は自分の頭囲に近いサイズを選ぶ
  • 5つのフィット感チェック(締め付け・生え際・耳の位置・後頭部・動いたときのずれ)で実際のフィット感を確認する
  • アジャスターで2〜3cmの微調整が可能。装着後に少しずつ調整する
  • サイズが合わないときは無理せず、ウィッグネット活用またはサイズ変更を検討する

ウィッグの選び方全般については「失敗しないウィッグの選び方6つのポイント」も参考にしてください。フルウィッグ・ハーフウィッグ・部分ウィッグのタイプ別の違いは「フルウィッグ・ハーフウィッグ・部分ウィッグの違いと選び方」で解説しています。